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この製品は文句ない!でも・・・
テレビ会議、WEB会議の比較・選定の上で決定的な要素となるユーザー要因の3点目は「ビジネスインパクト」です。
「ビジネスインパクト」を測る観点
ここで言う「ビジネスインパクト」とは次のような観点を指します。
必須性
システムの利用が業務上必須かどうか。無いと会社の損害となりうるほどの影響がある場合は「インパクト大」、無いと業務が回らないというほどではない場合は「インパクト小」です。
非代替性
事前に予告されたか否かを問わず、システムが一時的に使えない、またはハードウェア故障により突発的に使用できない場合に、その代替手段があるかどうか。
代わりの手段が無い場合には「インパクト大」、従来の方法や電話など、多少の不便は伴っても他の手段でも一時的にやり過ごせる場合は「インパクト小」です。
要浸透性
システムを将来長きにわたり利用する可能性が高いかどうか。または当たり前のツールとして使いこなす必要のある従業の割合が高いかどうか。
会社の戦略上、将来展望として長く深く使う必要がある場合は「インパクト大」、限られた期間に特定の少人数の社員が使えれば目的を達する場合は「インパクト小」です。
「インパクト」観点から見えてくる、見逃せない要素
テレビ会議比較ポイントとしてこれまで挙げてきた、利用者の会議スタイルと良くマッチし、いくらUI(使いやすさ)が優れていたとしても、使いたいときに使えない時間が発生するような、要求したい可用性を満たさないシステムや保守体制では、その製品は利用者に最適とは言えません。
また、導入コスト(主に労力)を軽減したいことから、なるべく長く使えるものにしたいというのも当然のニーズです。
その場合には、いくら製品が安くて使いやすくても、ベンチャーや主事業の片手間でやっているのようなメーカーのものは選択すべきでないと言えるでしょう。
それらのことは、製品の選択だけではなく、
- 製品自体のサポート・保守体制がどうか
- 製品としてどこまでを保証しているか(利用規約等の契約文書)
- どこから買うか(流通業者またはSIer、更には担当営業の性質はどうか)
といった、一見後回しにしがちな要素が強力に効いてきます。
その為、これらも比較が必要なのです。
本カテゴリでは、これら要素を掘り下げて説明します。